多様な自分史

自分史はその文字より「自分自身が自分の人生について書く史」と、本人に限定したイメージがあると思います。けれども、この点についても限定されません。書くのが自分自身でなくても、子や孫などの親族、友人など、第三者による聞き書きや代筆の史自分史に含みます。

自分史を書く時期についても、何時ごろがよいというきまりはなく、時系列で書く必要はありません。人生のどの時点から書き始めてもよいのです。

 形式についても必ずしも文章や時系列の史に限定しません。写真、短歌や俳句、書や絵画などの芸術作品、映像、音声など、その方にあった自由な表現形式と方法の自分史が可能です。

 

近年、終活としてあげられます「エンディングノート」も自分史に含まれます。

エンディングノートも決して高齢者に限らず、一年に一回は見直して修正を加えていくのがよいとされています。

 どのような変遷で生き、どんな経験をし、どんな価値観を持ち、何を感じてきたか。何を好きで、美しい、楽しいと感じる人間であるか。同時に、何が嫌いで、つらい、悲しいと感じる人間であるか。

 私はできる限り自分の言葉で、伝えられるようにしておきたいですし、親や家族ともそうした話をもっとできたらと思っているところです。(まだあまりできていませんが…)

 

ITが進化した現代では、の記録と発信方法も様々な自分史が可能となっています。紙の冊子(印刷物)にまとめることに限定せず、デジタル化したものや、ホームページやフェイスブックやインスタグラムなどSNSを使った自分史の発信も可能なのです。日々のSNS発信は、個人がその時に体験し感じたことの発信ですから、まさに自分史の中のひとつの言葉になります。自分を振り返るときの貴重な言葉、文となるのです。