自分史は自分らしく生きるための意思決定を支える
ジェンダー平等に幸せな社会の実現のためには、人生に関わる意志決定を主体的にしていく必要があります。けれども、自分の選択に自信を持てずに迷い、一歩を踏み出せないまま日々を送っている方も多いのではないでしょうか。情報化が進み価値観が多様化し「人生100年時代」が到来した現代では、個人の選択肢が圧倒的に増えました。それは好ましいことである一方で、個人の迷いはますます複雑になっています。自分らしく生きるための意思決定をするためには、「自分らしさ」とは何かについて考える時間が必要なのです。自分史に取組むことは「過去」を振り返ることですが、それは必ず現在や未来の「自分がどう生きていきたいか」につながります。「やってみたかったこと」を思い出したり、「なぜあのときあきらめたのか」という後悔も出てくることでしょう。肝心な節目で「無意識な思い込み」が自分らしくあることを阻んでしまっていたのかもしれません。このようにプラスマイナスの両方の自分に気づける、というのも自分史のメリットのひとつであり、その気づきが自分らしい意思決定を支える力になります。迷いながらも書き上げた自分史のストーリーは、一歩を踏みだす自分のセルフブランディング、名刺のようにつかえるものになります。