過去の一点である写真からひも解いてみる
「一枚の自分史」は一枚の写真や絵を使って気軽に取り組めるミニ自分史のワークショップです。
一般社団法人自分史活用推進協議会の理事である河出岩夫氏が立ち上げ提唱された手法で進めます。
参加者が用意するものは「写真一枚」(なるべく自分が映っているもの、紙焼き写真がよいですがスマホ写真でもOK)。「自分史に取り上げたい写真一枚」「今のあなたにつながっていると感じる写真一枚」とテーマによって表現を変えることがありますが、とにかく「写真一枚」でよいのです。
講座では「自分史について」と「写真をもとにした過去を振り返り方」のポイントを説明したします。
そのあとに「自分史つくり」のワークに入ります。
ワークでは写真から見てわかる情報から、その写真当時の自分の状況や心情などの思い起こし、「きっとこうだったのでは?」と想像できることなどを言葉にしていきます。
ワークショップでは写真の紹介などをお話しし合うことで、参加者同士のコミュニケーションも非日常的な感じで活発になります。
文章を書くことに抵抗を感じる方もいますが自分らしい表現でよく、箇条書きでもよいのです。上手な文章を書くことではなく、写真当時の自分と今の自分をつなげて見つめて、いろんな気づきがあることが大事なのです。
また、自分史は個人情報になります。共有タイムでは自分が話せること、表現したいことでよいの安心して取組んでください。もちろん、つくられた自分史のご紹介をご了承いただけます方は是非ともお聞かせください。
「一枚の自分史」は作成を積み重ねることで、やがては一冊の自分史にもなります。小学校、中学校など、学校の時代ごとに写真一枚ずつ、20歳代で一枚、30歳代で一枚、と増やしていくといつのまにかしっかりとした自分史を書きあげることができます。
★講座の参加者からのお声★
「初めは自分がやったことだけが頭に浮かんでいましたが、書いているうちに、当時一緒に過ごしていた人やお世話になった人のことを思い出して感謝の気持ちでいっぱいになってきました。集中して書くことで頭の中が整理できると思いました。またほかの人の自分史を伺いながら、人それぞれの人生の深さも感じました。」
「楽しかったです。文章を書くのが苦手な自分でも結構書けた。講師の説明で「写真の説明で半分使ってもいいんですよ」とハードルを下げてくれたので書きやすかったのかな。いろいろな自分史があったのもよかったと思う。」
「最初は『ちょっと苦手かも…』と思っていましたが、やってみると楽しかったです。思い出の写真を見て、ただ漠然と楽しかったという感情もよいけれど、書くということでその感情の輪郭がくっきり、はっきりしてくる感じが楽しかったです。」
「最初は書けるかどうか不安でしたが、講師のアドバイスを受けて書きあげることができました。思いもかけず両親の気持ちを体感することができ幸せな時間でした。自分と向き合う時間を定期的にとることも大切ですね。」